2016年10月22日

安全性の考え方 白ろう病

安全性の考え方 (1967年) (岩波新書)

岩波書店
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 武谷の検討が書かれている。

 「中央線を中津川でおり、山あいを走る。。。車中で、これから調査しなければならぬいくつかの問題点が語り合われた。」

 現況。。様々なことが「まるで今起きたように」語られていることが多いんだが、

 49年前の、これはどうなったんだろうか。

 「日本の国有林と呼ばれているものの前身は、明治政府の成立の時に、徳川時代の幕府の天領と、天皇の御料地をあわせ、さらに、山林の農民の共有地や、強制的な献上地をあわせて出来上がったのものです。」

 「村民が賦役を課され、無報酬で働いたり、安い賃金で労働を提供させられたりすることが当たり前に考えられていました。戦後、国有林と名が変わり、皇室財産以外の天皇の御料林はなくなりましたが、このような労働に貫かれた封建的な身分制度は、その後もいろいろな形でひきつがれ、官員さまから公務員に変わった林野庁の頭の中も、いぜんとしてきりかえられませんでした。そのために〜」

 「1月〜3月には解雇される労働者が出ます。」

 「単価は年々切り下げられていき」

 「こんなバカなことはないのですが、それが押し通されています。」

 「親のあとをつぎ、十七歳の年から山で働いてきたというこの労働者は、先輩や仲間達の苦労をいろいろと語ってくれた。それは山林労働者の健康障害の生み出されてきた背景を知るための生きた学習の手引きであった。」

 武谷の語り口には少々、今読むと困惑もあるのだが、それなしでは知ることさえできない。

 この病についても「認めることはなかった」が、ようやく、職業病と認定された。

 「日本の医学の中で、このように短期間に、全国的な規模で、調査と研究活動が、労働者の運動の高まりと平行しておこなわれていったことはかつてなかったと言ってよい」

 もちろんだが。。「振動」と「排気ガス」との相互作用だったのかもしれない。その後の経緯はまったく知らない。

 これらの問題は解消されたんだろうか。
posted by mon at 21:01| Comment(0) | 日記