抱朴子/列仙伝/神仙伝/山海経 (中国の古典シリーズ 4)
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葛 洪 劉 向
平凡社
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「〜なまめいた女を並べて楽しみ、芳しい酒にひたって酔い、立てば酒盛りの飲みがしら、座れば博打の師匠格、文章を読ませれば何もわからぬくせに、学者を塵芥のように馬鹿にする、しゃべり書くことには典拠がなく、引用すれば勘違いばかり。。
〜
抱朴子が言った。
〜
されば学問が身についてから仕えるのであって、実際の政治を通して学ぶということはない。包丁の扱いも知らぬ者に料理をさせれば手を切るのが落ちだ、とは〜
それを学びもしないで官につき、心の赴くままに欲望を遂げる者は人間以下と言わねばならない。
ところで貴族の師弟は、深官の中に生まれ、婦人の手で育てられる。何の気苦労もしたことはない。
〜
生殺与奪の権を握り、家来の身分利害は自分の気まぐれな一言で決定される。
似て非なるまぎらわしい輩ばかりが、機会をとらえて無根の事実を捏造し、平静の信用をたねに、阿諛追従(あゆついしょう)をする。
彼らの作りごとは千変万化、算盤でも数えきれず、筆墨にも尽くしがたい。
学問がなければ、彼らの邪正真偽を見分け、古今の事例を熟知し、自ら事の理を悟って、心動かされず、家を傾け任に背く禍を避けることがどうしてできよう?」
。。。今これを取り出さざるを得ないって。。。これぐらいは。。